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過去の記事
●校友会 桂田 忠明会長にインタビュー
掲載日:2006/1/01
校友会の皆様 新年あけましておめでとうございます。
今回はコンサートイベント科出身 校友会会員になりたての私、
関 里弥(せき さとみ)が 校友会 桂田 忠明会長に
インタビューをさせていただきました。
桂田会長は昭和36年に本校を卒業され、
大手電機メーカーを経て昭和48年に
日本工学院専門学校の卒業生を中心に
セントラル電子制御株式会社を設立されました。
●「昨年の校友会の活動を振り返っていかがでしたか」
今まで支部廻りはしていなかったのですが、一昨年は沖縄支部、昨年は韓国支部、徳島支部に参加してきました。地方には地方のカラーがあり、東京には無い味わいがあります。
皆さん母校に誇りを持ち、それぞれの地域に根ざした素晴らしい活躍をなさっていることに敬意を表します。
東京だけにいるとよく判らないことが多いですね。
毎年6月に東京で行われる校友会の通常総会には各支部の支部長さんが参加されるので、その際に色々とお話をさせていただくのですが、自分の目で地域を確認するとまた違った側面が見えてきますね。
●「特に印象に残っていることは何ですか」
やはり、韓国支部に参加したことですね。
海外に出張に行くたびに自分自身でいつも反省しているのですが、言葉の違いに苦労しますね。
韓国語をよくわかっていれば問題ないのですが、ビジネスなどで行くと全部通訳を介しての会話なので本当に自分の言ったことが相手にご理解いただけているかどうか多少の不安があります。どうしても言葉の壁があるわけです。
今回は校友会の韓国支部の皆さんにお集まりいただいて交流しましたが、皆さんは蒲田校を卒業しているので、日本の文化や言葉もわかるのでこちらの気分も楽になり、本当の意味での交流が出来たと思っています。つくづく言葉の大切さを実感させられますね。 参加して本当によかったなぁと感じました。 皆さんとても親切でしたしね。
それと韓国の方々は日本工学院専門学校で学んだという事に対してすごく大きな誇りをもっておられました。このことは我が校にとっての宝だと思いましたね。
●「今年の抱負をお聞きしたいのですが」
平成19年に日本工学院専門学校は創立60周年を迎えます。ですから今から記念事業の準備をしていこうと考えています。
50周年の時もイベントを行いましたが、60周年は校友会としても相応しいイベントを行いたいと考えています。
記念事業内容の詳細については今後、会員・役員の皆さんとお会いして話し合うのですが、今から準備をはじめようとしています。
●「校友会のこれからの活動について何かビジョンはありますか」
会員に対するサービスが非常に重要だと考えています。
昔は校友会誌「かまた」というのは年2回出版していたのですが、今は年1回に減ってしまい、十分に会員の皆さんに情報が伝わりませんでした。
そこで、インターネットを使ってリアルタイムに情報を発信していこうと考え、学校当局と多くの方々に支えられてホームページを完成させました。 これからは会員の皆さんにとって有意義な情報を迅速に発信していきたいと思っています。 是非多くの会員の皆様に見ていただきたいですね。
それと先生方にもお願いして多くの先生に色々な支部に足を運んで欲しいなと思っているんですよ。 先生方は多くの卒業生を送り出しているので、様々な情報をいっぱいもっておられるんですね。 卒業生にしてみれば在学中にお世話になった先生に会えるのは楽しみじゃないですか。 もちろん先生もね。 学校に行けなくても先生が来てくれるんなら支部活動に行ってみようと。 現在、学校と先生方にご協力をいただいてやっているわけですが、非常に喜んでいただいていますね。
毎年「かまた祭」では在校生の皆さんにも応援いただいて、非常に活発な活動をしています。
OBになってからだけではなく、学生の段階から校友会のことを理解してもらい、卒業してから校友会を有効な場として考えてもらいたいですね。
●「現在の業界についてどうお考えですか」
業界全体はよくなっていますが、今は「勝ち組」と「負け組」という厭な言葉がありますね。 昔は、その業界がよければそれに属する全ての企業が上向きでしたが、今はどんなに業界がよくても駄目な企業は駄目、いい企業は極端にいい。 業界が良くても企業がいいとは限らず、その中で勝ち組がはっきりします。 そして、それは個人でも同じことです。企業だけでなく、個人にも格差がでてくるのです。 ですから、常にその業界でトップになろうと思うなら、社員全員がそれに向かって挑戦しなければいけません。
●「社員教育についてどのようにお考えですか 」
学生さんは夢をもって学校で学んでいるでしょうけど、社員に対して私は どういう夢を与えてあげられるのか、と考えています。 お給料をもらうからしかたがなく働くなんて、こんなにつまらないことはないですしね。 ですから常に夢を持って欲しいのです。その夢も大きければ大きいほどいいですね。 特に私どもは技術を通して夢を現実に変え、社会に貢献していく技術屋集団ですから。
単なる自分だけの夢ではなく、お客様と共有の夢を持てれば一番いいですね。
●「マナーについてどうお考えですか」
最近、マナーが身に付いていない人が多いといわれてますけどね。 私は、なによりも一番初めにマナーを身につけて欲しいと思っています。 会社の第一印象というのは玄関に入ってすぐの挨拶で決まりますが、挨拶というのは簡単なようですが、皆さんなかなか出来ません。 私は、仕事は全て人間関係で成り立っていると思います。 その人間関係というのは初対面で決まってくるのではないかと考えています。 そこで、当社では最初にマナーを身に付けていただきたいという考えから技術希望で入社してくる方にも社会人としての心構えとして、入社後3ヶ月間はマナー研修を実施しています。 普通は1週間くらいでしょうがね。 私どものようなプロが使う機械を作っているところはエンジニアが直接お客様と打ち合わせもやるのです。 自分で営業もしなければなりません。 ですから、マナーをきちんと身につけておかないと、どんなに技術が優秀であっても相手のお客様に対して失礼に当たると考えています。 ひいてはサービスの低下を招くことになります。
●「最後になりましたが学生に何かアドバイスはありますか」
これは、毎回卒業生にも言っていますし、面接にきた方にも言っているのですが、「目的意識をきちんと持って下さい」ということです。 「就職なんてどこでもいい」ではなく、これは一生の仕事になるのですから、自分が何をやりたいのかをきちんと整理をして就職活動をして下さい。 3年して、やっぱり自分には合わなかったということのないような仕事を選んで欲しいですね。
「私は何でもいいんです、設計が出来ればなんでもいいんです」というのは困りますね。
昔は人事担当者が入社してもらってから適正を考えるという時代もありましたが、今はそんなことはしません。 何の目的で、どの部署で必要だから採用しましょうという考え方です。
日本は今一番賃金が高い国なんです。賃金が安い国と同じようにやっていたら勝てないですね。 日本は非常に品質がいいものを作っているんです。 だからわざわざ海外の人が日本に来て日本製の「made in japan]が欲くて買って行くんです。 価格が高くても品質のいいものを求めているわけですよ。 ということは企業として学生さんを採用するときにはね、どうしたってレベルの高い人を採用しようとするでしょ。 でも私は学校で勉強したことが直ぐに役立つとは感じないんですよね、企業に入ってから勉強をするんですよね。 その勉強も何でもすればいいというものじゃありませんね。 プロの世界ですからね「これだけは私に任せて下さい」というものがなければ通用しません。 アマチュアは趣味ですからいいですけど、プロの場合は人様からお金を貰うわけですから。 価値のあるものを提供しなければなりません。 だから就職活動をする時にはしっかりと目的意識をもって貰いたいですね。 「私はこうゆう事が出来ます」「私はこうゆう事がやりたいです」自分の意志をきちんと伝えて、面接官に自分の特徴をきちんといえるようにして置いて欲しいですね。 それと常に夢を持ち続けて欲しいですね。 今にしてみれば私にとって学校という場所は、夢の固まりでしたね。 そして、その夢が叶い自分の職業となったとき、働く喜びがより一層大きくなったのだと思います。 私が中学校の時に見た「空飛ぶ円盤をとばす」という夢は宇宙開発事業団のプロジェクトチームに関わって叶いましたね。 だから皆さんも夢をどんどん膨れ上がらせていって欲しいと思います。 夢を持って実社会に貢献できたらいいのではないかと思います。 今になっても私はまだ夢をいっぱい持っています。 皆さんにも私に負けずにたくさんの夢を抱いてもらいたいものです。
●インタビューの感想
インタビューに使用した部屋にはPHSや携帯電話、ポケットベル、セキュリティーシステムが飾ってありました。 PHSや携帯電話を見てみると初めは大きい電話でしたが時代と共にカードみたいに薄くなっていきました。 宅配便が使用している配送システムの端末機も少しずつ軽量化、高機能へと進化していきました。 桂田会長達は、ちょっとした発想の転換で色々な機械を少しずつ進化させてゆきました。 また、壁にはスローガンが掲げられていました。 平成17年度は「変革と実行」だそうです。 年度初めに決めて、そのスローガン達成に向けて一年間頑張るそうです。 また、工場の中も案内していただきました。生産工場の入口には「静電気除去装置」がありました。 「静電気除去装置」に触れて、体の中にある静電気を取り除いてから中に入りました。 丁寧に説明していただいた中でも印象に残ったものは「自動放送装置」というものでした。 「自動放送装置」というのは電車を待っているときに駅で流れるアナウンスを自動的に流す装置です。 いつも駅で違和感無く聞いているアナウンスは肉声だとばかり思っていたのに、 人工的に作られたものと知ってびっくりしたとともに感動しました。 納入する予定の「自動放送装置」が沢山置いてありました。
最後になりましたが、お忙しい中、私達の為にお時間を割いていただきありがとうございました。
この場をお借りして改めまして感謝を述べさせていただきます。
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