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過去の記事
●栃木県支部訪問記
掲載日:2008/12/12
平成20年9月20日栃木県支部会員の集いでは「身近な環境を考えよう」というテーマで「ごみ処理施設」見学会を行いました。 その様子を事務局の猪口が報告いたします。
今回の訪問先は、宇都宮駅から新幹線沿いに南へ10km程下ったところに位置している「クリーンパーク茂原焼却ごみ施設」と 「リサイクルプラザ」で同一敷地内に設置されています。
この施設は総工費305億円をかけて平成10年1月に着工し、平成 13年3月に完成しています。建設にあたっては、 自然との共生を図るために国蝶オオムラサキをはじめとする動植物の保全対策にも力を入れたそうです。 リサイクルプラザの外壁にはオオムラサキをシンボライズしたデザインが掲げられていました。
リサイクルプラザに入ると女性職員がにこやかに案内をしてくれました。
入口付近には栃木県立宇都宮工業高等学校科学技術部のソーラーカーUK-hope80thが展示されていました。 この高校は2002年から鈴鹿サーキットで行われるソーラーカーレースに連続出場し、一昨年、昨年と2年連続準優勝という成績をおさめているそうです。
案内嬢について、リサイクルプラザからごみ焼却施設へ行きました。
施設の主要部分はガラス越しに見学できるようになっています。 最初に見たのはごみの搬入口です。ここはプラットホームと呼ばれ、1Fと2Fにありますが、1Fはごみ収集車専用、2Fは一般持込専用となっています。持ち込まれたごみは一旦、「ごみピット」に貯留されます。このピットの上部には大きなクレーンが何基かありました。
中を覗き込むと、クレーンがごみを掴み、場所を移動してから掴んだごみを落とす作業をしていました(まるでUFOキャッチャーのよう・・・・)。
これはごみをかき混ぜることによって、ごみ質を均一化させ、次の行程である焼却をスムーズにさせるそうです。この作業ではものすごい悪臭が発生するようです。ここの処理場では内部の圧力を少し下げることによって悪臭が外に漏れないように、工夫されているので、見学場所では殆んど臭いませんでした(処理場の外部でも臭いは無いそうです)。ためられたごみはクレーンで焼却炉に送り込まれて大きな炉の中で燃やされます。燃やすことによって、減量化、安定化、無害化が図られます。
ごみを燃やすときにイオウ酸化物、塩化水素をはじめダイオキシンなどの有害なガスが発生してしまいますが、この施設では有害なガスを外部に出さないために二重、三重の対策をしているそうです。燃やした後の灰は、アーク式電気熔融炉内で約1,400℃の高温で溶かし、よりいっそう無害化させるとともに体積を三分の一にします。こうすると、灰はガラス状になるので、建設資材としても有効活用できることになります。
次に案内された場所は、ごみの分別工程で出たものや、処理工程の詳細を解説してある場所でした。
この写真は焼け焦げた金属ですが、
どこから出てきたものでしょうか?
鉄アレイ、シャベル、ガスバーナー、鍋、スプレー缶などもありました。
実はこれらは燃えるごみの中に入っていたものだそうです。 こうしたものが混じっていると焼却に支障が出たり、爆発を起こしたりして極めて危険なので 「絶対にやめてほしい」と案内嬢も特に強調されていました。
この丸い筒は何でしょう。これはろ過式集塵機といって、小さな塵(チリ)や有害なものを取り除く装置だそうで、 この筒が処理施設には512本も入っているそうです。排ガスはこの中を抜けて行く過程でクリーンになっていきます。
下の写真に見えるのは、漬物石、蛍光灯、1輪車のタイヤ、かわいい人形やおもちゃ、砂時計、トロフィーなどです。さらにはゴルフボール、茶碗、表札、バイクのチェーンもありました。実はこれらはビン・カン類に混じっていた不適物だそうです。どうみてもビンやカンには見えませんよね。
リサイクルするためにはごみは適切に分別されていないといけません。これらの不適物は全て処理場内の作業員によって手作業で分けられたものです。
ペットボトルやビン・カンは再生利用されていますが、出し方、分別の仕方が悪いと再利用できなくなります。
皆さん、分別方法を守り、再生がスムーズになるように協力しましょう。
ビン・カンを利用したら
? 先ず中身を全部捨てましょう(使い切りましょう)
? ペットボトルは中を洗いましょう
? キャップを外しましょう
ごみを減らす工夫として以下の事が掲示されていました。
? ごみ(不用なもの)として出すものを減らしましょう(リデューズ)
? 繰り返し使えるものは使いましょう(リユース)
? ごみを資源として再利用しましょう(リサイクル)
普段、目にすることの無いごみを捨てた後の処理方法が、今回の見学ですこし判りました。 ごみは自宅や職場から出せば終わりではなく、ごみを処理する側からの視点も持つべきだと強く思いました。
今、二酸化炭素削減や環境の危機が声高に叫ばれています。私達も今の生活をもう一度見直してみましょう。
「Think Globally Act Locally」
「地球規模で考え、地域で行動しよう」
先ずは身近なところから実践しましょう。
今回の見学会の企画はとても参考になりました。
企画された支部長さん、参加された皆様ありがとうございました。
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